ル プティ ブルジョン |
ヨーロッパでみつけたアンティーク食器と北欧雑貨のお店

 

vol.19  子育てのしやすさを感じた北欧


買い付け日記

ヘルシンキ駅

子どもを連れて買い付けにでかけたことで、
いままで見えて来なかった北欧を感じました。

それは、子ども連れの人への街の優しさ。
日本でも優しい方がはたくさん居ますし、
これまでたくさん助けられてきました。

でも北欧では、例えば交通機関ひとつ取ってみても、
周りの人の自然な動きが、とても心地よく感じられました。


スウェーデンのバス

こちらは、コペンハーゲン市内のバス。
バスに乗ってすぐ横のスペースは、
車いすやベビーカーのための場所になっています。

ベビーカーが乗って来たら、皆さんサッとスペースを空けてくれます。
広げたまま乗れるのは2台まで。
3台目以降は閉じるようにドライバーに言われます。

そして、ヘルシンキのトラムでは、扉に近い4席に座る人は、
”ベビーカーが乗って来たら必ず手伝うこと” が常識になっているとのこと。
乗ろうとすると、さささっと皆さん立ち上がって持ち上げてくださいました。


日本ではいろいろな場所で、
”ベビーカーが場所を取って申し訳ない”という気持ちが一番に来ます。
なので、スペースを譲って頂いた時には、「ありがとう」よりも
「すみません」という言葉が先に出るような気持ちになるのです。

日本の電車でも車いすやベビーカーのスペースが見られるようになりましたが、
場所が空いていないことが多いと思います。
端を見つけられないまま、ベビーカーが電車のど真ん中に居座ることになって、
次の駅で人が入ってくると、より邪魔物になってしまうという悪循環。。。


とても感覚的なことで文章にしづらいのですが、
コペンハーゲンやヘルシンキの街では、
素直に「ありがとう」の気持ちを感じることができました。

いろいろとルールが決まっていて、
それが自然なこととして行動されているから、心地よく感じたのでしょう。
日本に帰国して電車に乗った瞬間、
「やっぱり北欧は子育て天国だったんだなぁ」なんて大げさでなく思いました。


ヘルシンキのトラムでは、
”子どもをベビーカーに乗せた大人は無料”というサービスも素敵でした。
これにはおもしろ話があって、
あまりにも大きな子をベビーカーに乗せる人が出て来たために、
子どもは6歳までという規定になったんだとか(笑)



ヘルシンキの授乳室

ガラスの扉にムーミンの絵が描いてあって、可愛いなぁと見てみると、
授乳室でした。


ムーミン

中では子どもがムーミンの番組を見られるように。
そして、カーテンで仕切られた授乳スペースも複数ありました。
誰もいなかったので撮影させてもらいました!






書店の絵本コーナーには、こんなうれしいスペースも!


街も一緒に子育てしてくれている、
子育て中の人にとって、こんなに心強いことはないと思いました。

                          (2017.3.16)

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